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Posted by ミリタリーブログ at

2017年12月02日

英式胴乱(エンピール銃用?)

>胴乱(どうらん)

> 日本古来の小型のかばんの呼び名。筒卵とも表記される。多くは革製で、薬品・印章等の貴重品の携行や、火縄銃の火薬保存ケースとして用いられた。


 つーこってアレです、少なくとも戦国時代には軍装品として「胴乱」の語があったようです。
 海軍では終戦まで弾薬盒ではなく「胴乱」の語が用いられていたとの事、と言うか旧海軍出身者に聞いた。

 演劇用語や自衛隊用語の「ドーラン」はドイツの化粧品メーカー(Dohran)が語源で商標が固有名詞化した物だそうです。



まず全体図。
これは縁あって安く譲ってもらった物、「英式胴乱」の名称で国内の業者が扱ってました。
海外の業者が米独立戦争や南北戦争用品として作った物だと思います。
もう少し後の時代の物と異なり、タスキ掛けして携行するようになっています。
三十年式(三八式用として売られているアレ)の後盒よりも少し大きいサイズですね。
更に別途雷管ポーチが付きます。


雷管ポーチ(裏)
その雷管ポーチです、タスキ掛けベルトに通しているだけで特に固定する機構はありません。
革の摩擦力だけで止まってます。
ご覧の通り少しタイトな作りではあります。



雷管ポーチ(開)

このポーチは簡素な一重蓋で擬宝珠で固定しているだけです。
内側の一部には脱落しにくいように毛皮が貼られています。



胴乱本体

ちょっとゴージャス(?)な二重蓋になってます、まあ昔の弾薬なんで湿気に弱いので防水性を高める工夫でしょう。
現代のようなウォータープルーフ構造ではないので豪雨の中を行軍とかしたらアウトだと思いますが。
中に入っているのはカバヤのジューCです、あんましリアリティ上げると逮捕されそうなので敢えてショボい作りにしたんですよ(信じろ)

一発分の弾丸と火薬を紙筒に入れた「早合」は既に戦国時代には登場しており、幕末期にも「早合」と呼ばれていたようです。
エンフィールド用だとすると獣脂を塗布した防水紙だった筈です、牛脂と豚脂でセポイの乱の原因になった物として有名(?)
なおこのレプリカ(ショボい)は単なるクラフト紙で、前にオクで買ったタウルスPT92の包装紙です(どうでもいい情報)  


Posted by 猿野半長(転職したい) at 00:01Comments(0)幕末・歴史系