変人日記

オチに持ってくると思った？残念！第二弾でした。
しかし・・・「Ｓ＆Ｗ亜流」に分類しちゃいましたが、正直そう言うのにかなり抵抗の有るモデルですね、コレ。
シリンダーの造形的に右回りで、S&Wリボルバー及び亜種の特長であるエジェクターロット先端のロックもありません。
ヨーク（クレーン）部分が特徴的なので、モデルの実銃では何がしかの独自の工夫がなされていると思われます。

とりあえずシリンダーロックのサムピースがS&Wと同じ位置にあるので強引にS&W系として紹介します。
スタームルガーやダン・ウェッソン（トイガン化してないけど）なんかも少し違う構造なのでコレクションしたいですね～。

さて、メーカーのカナマルは今では高額トイガンで知られるKTWの前身で、設計はあの六人部登氏という凄い銃なんですが、
超絶不人気で早々に製造中止になった割には近年までイベントで不良在庫の新品が売られているという代物でした。
販売当初のトイガン雑誌のレポを見た記憶があるのですが、実際に購入できたのは今世紀に入ってミリタリーイベントに行くようになってからでした。
正直チャーター・アームズというメーカー名は耳慣れず、映画に出てきたりどこかの公的機関が採用しているとも聞かず微妙なモデルチョイスだと思います。
「.44キラー」ことサムの息子事件やジョン・レノン暗殺事件（こちらは.38口径らしい）で凶器として使われたりとマイナス方面のイメージが強く、「サタデーナイトスペシャル」とはっきり書かれている記事もあったような。

ギャングスターサバゲーで犯人役とやるとか、映画の小道具として使うには雰囲気バッチリのモデルかもしれません。

プラス方向の情報としては、有名なSFガンである「デッカードブラスター」の中身はチャーターアームズのリボルバーが組み込まれていたそうです。
でもあれ原型留めてないSF小道具だしな～



使いまわしの集合写真。
なんか集合写真が「摘発され押収されたけん銃」と言った趣になるような・・・


バレル左面の刻印
ブルドッグ .44スペシャルと書かれています、モデル名と口径ですな。
S&WのKフレームとほぼ等しい大きさ（トイガン比）ですが、.44スペシャルと大口径です。
でも.44スペシャルというのがトイガンではまず見かけない口径でマニアックなチョイスです。
小型ながら大威力であるとして、アメリカでは警察官のバックアップ用に人気があったとか？


バレル右面の刻印
「CHARTER ARMS CORP. STRATFORD.CONN」とあります、元の銃の会社名と住所ですな。
いかにも「引っ掛けてください」と言わんばかりの独特の形状のフロントサイトが気になりますが、そこは後回しに。



ヨークの構造がちょっと独特で、エジェクターロッドは少し昔のコルトリボルバーみたいにむき出しです。
そして.44スペシャルの大口径弾がシリンダー全面にモールドで再現されています、ここは迫力あるかも？


マズル部分。
どう見ても6mmBB弾です、本当にありがとうございました。
ダミーの掘り込みもなくアルミのインナーバレルが露出しててチープな見た目ですね。
いやまー銃口を覗くなという設計者からの熱いメッセージでしょうか？
シリンダー前面のダミー弾モールドからすると、アウターバレルの径でもギリギリな感じですね。
いくらなんでもバレルの肉厚が薄くなりすぎるので、リアルサイズではないと思います。


フレーム右面先端の刻印
「KANAMARU.CO.LTD」と実際の製造メーカーの刻印が。
なんかKANAMARUのフォントが楽しそうである。
しかしなんか楽しく遊べる銃＝駄菓子屋のパンパン銃を連想してしまう。
KANAMARUさんゴメンナサイ。


グリップ部の比較（上、コクサイ製M10モデルガン3inch、下コクサイ製M10モデルガン4inch）

ニューナンブM60（前期型）を髣髴とさせるデザイン、正直見た目はチープ。
しかしモデル的にはこの方が正しい気がしてくるｗ
やや短いですが、チープな見た目とは裏腹に握った感触はよく持ちやすいと思う。


ゴージャスな金メッキのメダリオンが入ります

・・・が、これが却って安物感を強調してる気がするのは俺だけですかそうですか。
リアルかどうかは存じませんが、チャーターアームズと書かれております。



サイト
リアサイトはシンプルな凹ノッチですが大判で見やすいです。
左右調整機構のネジがモールドのみのダミーですが再現されています。
フロントサイトはいかにも「引っ掛けろ」と言わんばかりのデザインですが、シルエットがはっきり見えて狙いやすいデザインです。
握りやすいグリップと相まって意外と実用性は高そうな感じです。


見ててなんか「んー？」と違和感を感じるアングル。
シンプルだが溝が深く実用本位といった感じのサムピースで、実銃では恐らくS&Wと同じく前に押すと思います。
これはシリンダーのロックにはあんまり関係しておりません。
チラと見えるシリンダー底面に違和感を感じるように、プラスチックのツメの弾性で止める構造になっています。
実用する場合は引っ張ってマニュアルセイフティ（ASGKセイフティ）として使います。


なんだこの円盤わぁ？


とにかく使ってみようｽﾞｪ！


超絶不人気の一因は回らないシリンダー、そして半分しかしないスイングアウト、そしてミニサイズのドラムマガジン。
とにかく個性的なメカニズムではあります。
画像は分かりやすいように弾倉を抜いた状態で撃鉄を起こしています、インナーバレル固定式で命中精度高そう？
リボルバートイガンにしてはガスのロスが少ない構造なので性能は良さそうなのですが、たしかコレ試射したらかなりヘコかった記憶があります。
どうも調整次第でかなり性能を上げられる様なんですが、珍銃コレクションとして今後も所有しとくつもりの銃なので手を入れる気にはなれません。

弾倉が予備を含めて三つも付いてきたりして実射して遊んで欲しい銃なんでしょうがねぇ・・・。
中身は分解してないですが、プラの弾性だけで止めてるシリンダー（半分）が心配であんまし動かしたくないです。
今となっては無駄レアトイガンですしね～

ではまた明日。