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Posted by ミリタリーブログ at

2022年01月04日

戦後日本の小火器輸出

【序】
 バブル崩壊前のフィクションでは『日本製の高性能な武器を輸出して大儲けじゃわいガハハハハ』
みたいな事を言う悪のボスみたいなキャラクターが良く出ていた気がする。

 とりあえずイメージキャラクターとして阿武隈ブヴァエモンに登場して貰ったが、
ブヴァエモンは土建業かなんかで別に武器商人キャラクターではない、念のため。
 ダグラムにシンメーワ(新明和?)がメーカー名として登場していたりルパン三世(DEADorALIVE)で
『我が国の74式戦車じゃないか』なんてセリフがあったりした物である。

 ぶっちゃけ今のミリタリーマニアの間でどう思われているかと言えば、うーん・・・w


https://smart-flash.jp/sociopolitics/25573/1
(引用)>拳銃も機関銃も販売中「日本が輸出する小火器」は112億円

 とは言え一部の界隈では今(引用記事は2017年)も本気でそう思っているようで、 
ニュースFLASHの無記名記事によると、M2重機関銃の写真をトップに据えた上で
煽情的な見出しで日本が小火器輸出大国であるかのような印象を受ける。
 全文を読んでも他の上位14ヵ国に関しての記述は一切無く、日本の輸出分の
具体的な内訳も記述がありません。
 2014年の統計とありますので、品目は猟銃や競技銃及びその部品がその全てであると思われます。
 具体的に”軍用銃”として売り出せる品目があるか、と言う問題は次項以降で
考察するとして、猟銃や競技銃ならば単価が高くても需要があるので14位なんて
数値も妥当な線じゃないかと思います。



 恐らく世界で最も数が多いと思われる軍用銃(56式自働歩槍)


 犯罪組織に多数が流出して治安を脅かしている拳銃(54式手槍)


 色々と実績のある兵器(59式坦克)

 世界的武器市場だとこの辺の”売れ筋商品”とガチバトルになるレッドオーシャン市場になります。
 日本製の小火器に関しての一考や、日本より上位に入ると思われる国の情報は次項以降に続きます。
 また、本日の記事は第二次大戦後の小火器に限定して話を進めます。
 また何をもって武器兵器に分類するかは議論の余地がありますが、民需品の軍事転用(ピックアップ
トラックに重機関銃を搭載した物など)や、部品や製造資材(韓国へ輸出しているフッ化水素など)は
今回含めません、台湾のF-104Jなど興味深い話はあるんですがどっかで線引きしないとあきまへん。




【コラム】
『武器禁輸三原則』とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E5%99%A8%E8%BC%B8%E5%87%BA%E4%B8%89%E5%8E%9F%E5%89%87
とりあえずWikipedia
引用>直接法律で規定されたものではなく、政令運用基準にとどまっていた
 昔は法律だとずっと思ってたんですが実は違った。

1967年(昭和42年)4月21日に行われた佐藤栄作首相の衆議院決算委員会における答弁
 
1976年(昭和51年)2月27日に行われた三木武夫首相の衆議院予算委員会における答弁
 始まった年代に関してはこの辺が根拠だそうです。
 子供の頃に思ってた(第二次大戦後~)よりかはずっと年代が新しい話でした。
 輸出した実例や計画に関しては基本的にこれよりも前です。

 また始まったきっかけに関してはIRAのAR-180事件だと言われていたのですが、
実際にはカッパロケットの地対空ミサイル転用が問題視された模様です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/R-25_%E3%83%B4%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%B3
R-25ヴルカン(Wikipedia)




【日本以外の国の武器兵器輸出】(参考)

https://trafficnews.jp/post/113665
世界で売れる韓国製「K9自走砲」何がイイのか? 武器が売れない日本との違い

 2021年の自走砲の取引額だけで「約870億円」と記載されていますね。
 先の統計であった日本の小火器取引総額を遥かに上回っています。

https://www-dw-com.translate.goog/en/german-arms-exports-hit-new-record-during-merkels-last-days/a-60256034?maca=en-Twitter-sharing&_x_tr_sl=auto&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja
メルケル首相の最後の数日間、ドイツの武器輸出は新記録を打ち立てた(英文翻訳)

 2021年のドイツの取引額が90.4億ユーロ(約1兆2千億円)と言う事です。


https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/136346/amp/
世界の武器輸出額 国別ランキング

 2019年の世界の武器輸出額の統計がありました。

30・インドネシア
28・コロンビア
28・ブラジル
27・カタール
26・チェコ
25・フィンランド
24・ノルウェー
23・ベルギー
22・ヨルダン
21・ウクライナ
20・アラブ首長国連邦
19・インド
18・ベラルーシ
17・南アフリカ
16・オーストラリア
15・カナダ
14・スウェーデン
13・トルコ
12・スイス
11・オランダ
10・イスラエル
9・イタリア
8・大韓民国
7・イギリス
6・スペイン
5・ドイツ
4・中華人民共和国
3・フランス
2・ロシア
1・アメリカ

 内訳に関してはわかりませんが日本は掠りもしてませんね。


【日本製小火器の品目】
メーカー別にするか銃種別にするかで悩みました。
先に言っておくと「64式までは輸出向けの英語パンフレットが制作されている」と言う情報があり、
62式機関銃まではネット上でパンフレットの写真を確認しています。
 ”武器禁輸三原則”の前には明確な輸出計画があった(過去形)事が確認できます。

【機関銃】
ブローニングM2(輸出事例発見できず)

 思いっきり写真と一緒に「拳銃も機関銃も販売中(原文ママ)」と書かれてるんですが、
日本製の輸出事例は見当たりませんでした。
 自衛隊で使用している物は昭和の頃(1974年)から日本特殊金属(住友重機)による
ライセンス生産品です、無断で輸出したらライセンスを停止される可能性があります。
 平成に入っても「日本製の方が故障が多い」と言う話を自衛隊員から聞いております、
昭和の時代の米国製が平成になっても残存しているので輸出する余力も無いように思えます。
 なお2013年12月の報道で品質擬装問題が発覚し住友重機は指名停止処分を受けています。

https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1804L_Y3A211C1CC1000/

 この状態で「機関銃も販売中by2014年」と言うのは相当無理があると思われます。


62式機関銃(輸出事例発見できず)

(画像は当方所有のモック)

 不鮮明ながら英語版パンフレットの画像を確認しており、検討はされた模様です。(武器禁輸三原則の前)
 64式小銃やニューナンブ・サクラ等では見本品の交換などが海外メーカーと行われた
模様ですが、62式に関してはそのような情報すら見つけられませんでした。
 当然ながら普通に装備品としての輸出事例もありません。
 あったらスンバラシイ評価の外人ようつべ動画が上がっていたと思います。


74式車載機関銃(輸出事例発見できず)

(画像は当方所有のモック)

 住友重機による国産品で近年も調達が続いている銃です。
 開発年次が比較的新しいからか輸出計画の存在すら発見できませんでした。
 大体のAFVは車載機関銃も込みで設計されているので車輛自体の輸出があれば
輸出されていたかもしれません。
 なお日本製AFVに関しての輸出情報は博物館向けの61式くらいしか見当たりませんでした。


5.56mm機関銃MINIMI(輸出事例発見できず)
 平成に入ってからの装備品に言及するのもなんですが、輸出計画は一切見つけられませんでした。
 そもそもがベルギー製のライセンス生産品なので無断転売は出来ません。
 FN社から直接買えば最新型のMk-IIIが買えるのに日本から旧式を買う国があるとも思えません。

KISTA(韓国製)


 1970年ごろの大韓民国の試作銃である、凄く何かに似ている。 
 結局韓国軍はM60を採用したので試作止まりである。
 韓国語で機械翻訳に限界があるため詳細は不明。
 この時期に日特金の技術者が一斉に退職して売り込んだと言う噂もあるが確認は取れていない。
 そうであったとしてもあくまで韓国製。


【猟銃(狙撃銃?)】
ホーワM1500
 猟銃/競技銃の類と個人的には認識しているが、ウクライナで狙撃銃としての運用がある模様。
 民生品の軍事転用の類だと個人的には認識している。
 運用次第では軍事転用できなくもないが、自衛隊ではM24を輸入して使用している。

ホーワゴールデンベア
 猟銃ではあるが日本警察での採用事例がある、民生品以外の輸出情報は見つけられなかった。

ホーワM300/ホーワニューM300
 M1カービンのスポーターバージョンであり輸出実績もある。
 これも猟銃/競技銃であると認識しているが、後で引用する動画によると
米軍のレポートで軍用銃としての輸出を期待しているような描写があった。

 他にはSKB工業やミロク精機などがスポーツ用の猟銃/競技銃を開発しているが、
軍用小火器とはかけ離れた存在であるため省略する。


【小銃】

(M1カービン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/U.S.M1%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3#%E6%97%A5%E6%9C%AC
引用>M300のうち10,000丁が1965年から1966年にかけてタイ王国へ輸出されたことのみを認めている


 日本語情報があまり見当たらないが、Wikipiediaには”ホーワM300”のタイ警察向け輸出の記述がある。
 WW2後に米本国での製造が停止した後に日本でのライセンス生産が行われていた。
 海外Webを検索すると民生品のホーワM300ではなく豊和製M1カービン(独自の特徴がある)の情報が見つかる。
 次で紹介するAR-180の動画でも少々触れられているが、米軍側のレポートに輸出を期待する記述がある模様。
 とは言え原型は第二次世界大戦中の銃である、1960年代ともなると軍用銃としては大きく見劣りするのは否めない。

http://www.m1carbinesinc.com/carbine_howa.html
 着剣ラグ(猟銃には不要)を装備した画像があるので軍用を意識した物であろうか?
 結局の所、輸出された物は海外に現物や写真が残っている点に注意。

AR-180

(画像は当方所有のJAC製AR-18ガスガン(内部ユニット無し))

 これは実際に輸出された物がテロリストの手に渡ってしまって大問題となり国会で議論される程になった。
 アーマライト社の製品であるが豊和工業が製造を担当する契約がなされていた記録がはっきりと残っている。
 総生産数は3,262挺とされ、稀少価値があり海外オークションでは2500ドルくらいの高値で取引されている模様である。
 当時の区分では”スポーツライフル”に分類されていたが、近代的なスタイリングで既にアンビセレクターを採用するなど先進性も兼ね備えている。
 だが一方で軍用としてのそのまま採用した例は無く、構造が華奢と言う問題も抱えている。
 JAC製ではダミーだがEリング止めが多用され、仮に採用されていてばビニールテープでグルグル巻きにされていたと思わせる出来。



(↓参考動画↓)


 この動画寧ろホーワM300の情報の方が稀少なんですけど!

64式小銃
 英語版のパンフレットが64式小銃までは作られた、と言う話を聞いているが
まだ当方では確認していない、引き続き捜索を継続したい。
 ベルギーFN社と米国スプリングフィールド社に対してサンプル交換として
2挺程が正規の手続きを経て輸出された模様である。
 

89式小銃(輸出事例発見できず)
 検討されたと言う話も聞かない。
 この辺の年代の西側諸国は5.56mm突撃銃の自国産化を図っていた時期で、
輸入する国も値段が下がっていたM16あたりを買っている。
 それ以外の国は旧共産圏のAK系列を使っている。

20式小銃(輸出事例発見できず)
 公開されている画像も試験用と刻印された物ばかりで2022年の今になっても
量産型の画像や自衛隊一般部隊での配備画像がまだ出回っていない。
 当然ながら輸出する余力は無いと思われます。
 SCARあたりから始まった新世代5.56mm突撃銃競争に乗った形状をしているが、
仮に輸出を試みたら相当なレッドオーシャン市場で日本製が喰い込む余地はなさそうである。



【短機関銃】

M3A1(輸出事例発見できず)
新中央工業(当時)が作成した英語パンフレットの画像を確認している。
ライセンス生産と輸出の計画の存在が伺えるが結局のところ実行された痕跡は見つけられなかった。
M1カービンやAR-180の様に外国銃のライセンスの場合取引先に明確な記録が残ってしまうので情報隠蔽と言うのもまずあり得ないだろう。

ニューナンブM65/66(輸出事例発見できず)
 推定される開発時期は1960年代半ばであるので輸出が検討されていてもおかしくはなさそうである。
(売れるかは別にして)
 お察しの通り輸出計画を伺わせる情報すら発見できていない。
 自衛隊にも採用されておらず、試作以上の生産数は無いと思われます。

9mm機関けん銃(輸出事例発見できず)
 輸出の話は一切聞かない。


【拳銃】
 軍事兵器として拳銃のプライオリティは低いのであるが、拳銃は妙に強調される感を受ける。
 昨年末の日記記事に絡み日本の拳銃輸出計画の情報が色々と公開されているのを発見した、
50年代末から60年代に掛けてかなり積極的な輸出計画が立てられていた様で
輸出向けの英語カタログに見た事も無いような試作銃が乗っていたりする。
 一部は実際に輸出がなされた事も判明している、存在が判明している品目を一覧として記す。


ミロク社の製品群
https://hennahanashi.militaryblog.jp/e1086781.html
大体前の日記に書いた。

・フリントロックピストルのレプリカ(海外オークションで確認)
・シャープスデリンジャーのレプリカ(海外オークションで確認)
・ダブルバレルデリンジャーのレプリカ(関係者らしき人物の証言あり)
・「リバティチーフ」(ModelVI).38口径回転式(海外動画で確認)
・「スペシャルポリス」(ModelVII).38口径回転式(海外動画で確認)
・「ModelXXII」.38口径回転式(海外オークションで確認)

 以上の6種類は少なくとも実際に海外に輸出された模様であり、海外サイトで写真を見る事が出来る。
 総生産数に関しての資料は無いが、当時のガンダイジェスト誌にも記載されていない、
との事であるので生産数はごく限られた物であると思われます。

・コルトSAAにそっくりな物(当時のカタログ画像らしき物に掲載)
・ロームRG10によく似た物(当時のカタログ画像らしき物に掲載)

 以上の二種はカタログに試作品と思しき写真が掲載されている。
 しかし海外での画像が確認できず、実際に販売されたのかは不明。

・.32口径オートマチック?(輸出事例発見できず)

 試作品が水害により喪失してしまったため開発が中止されたとの事である。
 欧州に不鮮明な写真が残っている?



新中央工業(ミネベア)の製品群
 1950年代末に開発がスタートした模様であり、多数の英語版パンフレットの画像が残されている。
 「積極的な輸出を試みていた」と推測するに十分であるが、結局の所輸出以前に量産された品目が少ない。
量産されたのは警察用のニューナンブM60のみである。


M1911A1(輸出事例発見できず)


 どうもこの昭和の古本の画像であるが、新中央工業(当時)の英語版パンフレットと
同一の写真なのではないかと思われます。
 ライセンス生産の計画があった事が伺えますが、それ以外の情報は未だ見つかっておりません。
 グリップパターンがニューナンブM57に酷似しており、試作程度は行われた可能性があります。


ニューナンブM57(輸出事例発見できず)
 英語版パンフレットの画像を確認しており輸出計画はあった物と思われます。
 昭和の古本で輸出用と思われる木箱入りの写真も確認。
 とは言え実際に輸出が行われた形跡は見つけられず、自衛隊にも採用されませんでした。
 仮に「57式拳銃」として自衛隊に採用されてれば年代を考えれば悪くない銃だったんじゃないかと思います。

ニューナンブM57B(輸出事例発見できず)
 英語版パンフレットの画像を確認しており、輸出計画はあったと思われます。
 結局の所輸出された痕跡は無く、警察などでの採用もありませんでした。


仔細不明競技銃(輸出事例発見できず)
 英語版パンフレットに.22口径の拳銃の名前だけが載っており、輸出計画があったと伺えます。
 コルト・ウッズマンの初期型に似た形状で昭和の古本や一部の洋書に写真が残されています。
 結局の所輸出された痕跡は見つけられませんでした。
 この手の.22口径競技拳銃はスタームルガーやハイスタンダードが鎬を削るレッドオーシャン市場で
仮に輸出された場合は熾烈な生存競争に巻き込まれたと思われます。


ニューナンブM60
 後に警察で採用された.38口径5連発回転式拳銃。
 英語版パンフレットに「ニューナンブM60」名義で記載があり、輸出計画があったと思われます。
 警備技術を学ぶために外国警察から招いた貴賓に対しての贈呈用だったと言う説もあり、
事実だとすればごくごく少数が実際に輸出された可能性があります。
 結局の所明確に海外に現存している物の写真などは発見できておりません。


ニューナンブM62
 有志の調査によりラピットファイア競技用拳銃「M62」が試作品の製造までは漕ぎつけていた事が判明(写真あり)
 聞いた事が無いと思うが本当に資料が少なく、どう考えても輸出には至らなかったと思われます。
 形状がどう見ても競技用拳銃であり軍用拳銃に足る性能を有していたとも思えません。

ニューナンブサクラ
 ニューナンブM60をベースにしたロングバレルの競技用拳銃。
 日本語情報として2挺の製品見本がDynamit Nobel社に送られた記録があります。
 結局の所販売には失敗し、総生産数もヒトケタに収まる程度と思われます。

ニューナンブM57A(輸出事例発見できず)
 名称から「M57B」と同時期に企画された物であると思われるが、英語版パンフレットには
「M57」のみで「M57A」の名称は載っていない。

https://hennahanashi.militaryblog.jp/e1047110.html
 過去日記でも触れたが、「M57」と「M57A」は本体の刻印からして別銃扱い。

 ご存知の通り自衛隊で不採用であり量産されたと言う記録は無い。

ニューナンブM57A1(輸出事例発見できず)

(画像は当方所有のレジンキャスト無稼働モデル)

 SIG/SAUER P220とのトライアルに提出された物であり、試作時期は1980年頃と思われます。
 名称が紛らわしいがエジェクションポート形状からして中身(ショートリコイルメカ)の方式が全く異なり、
「M57」「M57A」とは明確に別な銃。
 年代が新しく武器禁輸三原則の後であり、当然ながら輸出が検討された痕跡も見つけられなかった。
 自衛隊でも採用されなかったため試作が数挺程度の生産数と思われます。

9mmけん銃(輸出事例発見できず)
 自衛隊向けの製品は新中央工業(ミネベア)によるライセンス生産品
 SIG/SAUERアンダーライセンスと本体に刻印があり、無断でコピー品は販売できないと思われます。
 仮に知らないところで強行したとしてもSIG本社からP226が出た後なので需要は無いかと思われます。
 当然ながら輸出情報は見つけられませんでした。

ミネベアM90

 そもそも実在した情報が得られていない。

SFP9M(輸出事例発見できず)

(画像は当方所有のウマレックス製エアソフトガン)

 自衛隊が採用したばかりの物であるが、ドイツH&K社からの完成品輸入となる模様である。
 この際オーストリア製グロック17、イタリア製ベレッタAPXとのトライアルになっていた事が公開されており、
ミネベアによる国産品は試作品も提出できなかった模様である。


M360JSakura(輸出事例発見できず)

(画像は当方所有のタナカ製モデルガン)

 個人的には米国S&W社製の輸入品で整備のみ国内で行っていると思っているが、
「NMB」刻印がある事から日本国内でのライセンス生産説がある。
 事実だとしてもライセンスを受けて製造している物であり無断輸出は出来ない。



【本日のまとめ】

・あくまで(軍用)小火器のみに絞って調査(拳銃に関しては定義から外れる物があるが)
・武器禁輸三原則とか言い出す前は積極的に売り込もうとした形跡がある
・豊和やミロクは実際に実績があり、現物の画像も出てくる
・逆説的に言えば情報隠蔽は不可能
・売れなかったのが最終的に事業撤退した原因だと思われます
・日本以上の上位14ヵ国の推測、アメリカ・ロシア・中華人民共和国・ドイツ・ベルギー・オーストリア・スイス・フィンランド・フランス・イギリス・ブラジル・チェコ・イスラエル・大韓民国・半島の北  


Posted by 猿野半長(転職したい) at 23:35Comments(0)挨拶・雑談