楽しみながら強くなれる!田村装備開発(株)の『ガチタマTV』!
2020年05月12日
ワルサーPP系のお勉強!
付録にしようと思っていたけど長文になったので独立させました。
そもそもワルサーPPとPPKとPPK/Sの具体的な違いはナンジャイナ?って事がスタート地点なんですが、
結論から言うとワケワカメ状態。
昔に『実はPPとPPK/Sのグリップは違う』って具体的な図解入りの情報を見た記憶があったんですが、今回発見できませんでした。
また日本語Wikipediaにはなぜか9mmマカロフ弾が使用実包に追加されています(現状)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BCPP
色々と思うところがあるので本日は調査して行こうと思います。
【とりあえず代表モデル覚え書き】
ワルサーPP
・設計1929年、販売1930年~現用
主な口径.32ACPまたは.380ACP(9x17mm)
少し寸法が大きくPPKより一発装弾数が多い
近代的なダブル/シングルアクションで現代的な安全装置を備えた銃で俺が知る限り最も古い。
グリップパネルは左右分割式、俺に分かりやすいように言うとS&Wの三桁オートみたいな構造。
(当然S&Wオートの方が後発、念のため)
マガジンの指掛けが無い物が有名(俺脳内リサーチ社調べ)であったが、PPの特徴では無く、
たまたま指掛け無しマガジンを装着した物の写真が銃器図鑑の写真に使われていたのを覚えていただけであった。
PPはポリッツァイピストル(警察拳銃)の意。
ワルサーPPK
・1931年~現用
主な口径.32ACPまたは.380ACP(9x17mm)
PPの小型化モデル、タテヨコ共に小型化されている、PPKはポリッツァイピストルクリミナールの略らしい。
クリミナールは独語で私服刑事の意味らしい、俺はクルツ(独語で短いの意)だと思っていた。
グリップの構造が異なり、ワンピース型もしくは分割型だがフレーム後端の一部を構成する。
俺に分かりやすく言うとS&Wの4桁オートやワルサーP38みたいな構造。
(当然S&WオートやP38の方が後発、念のため)
日本警察モデル(SPや皇宮警察は写真で実在を確認)はPPやPPK/SではなくPPKとされるため、トイガン購入に際しては要注意。
ワルサーPPK/S
(Wikipediaに画像無し)
・1969年~現用
米国の小型拳銃規制にPPKが抵触したためPPKにPPのグリップを組み合わせた物とされる、少し違うと言う情報があったが今回確認に至らなかった。
PPシリーズも製造期間が長いため改良や仕様変更が行われたのではないかと思われますが調査不十分。
俺に分かりやすいように言うとグロック17とグロック19を掛け合わせたらグロック19Xが出来たけど4genと5gen
の情報も混じっちゃったよ、と言うような状況かな?かな?
(当然すぎる話だがグロック19Xの方が後発でありワルサーとグロックの因果関係はないし銃の構造も全然違う、念のため)
あの有名な007シリーズで使われたためシリーズ中では最もトイガンとしてのモデルアップが多い。
実際にコンパクト感がありつつも持ちやすく装弾数も(PPKより一発)多いので人気モデルとなったのも解かる。
その他(ライセンス生産品、コピー生産品、亜流品)(画像ピックアップ放棄)
1930年発売=設計は1920年代後半と言う古い銃だとは思えない近代的なデザインで現代の目で見ても
それほど古いとは思えない中型拳銃の世界的傑作と言っても過言では無かろう。
.25口径のもっと小さい銃があるからこのクラスは中型な、コレ重要(
)
完成品輸入やライセンス生産の他、コピー品や亜流品も多々生み出しており、腕に自信のあるモデラーの方は
モデルガンの外装改造などで作って見たら良いと思います。(効能としては主に俺が喜びます)
バリエーションモデルの中で特にピックアップしたい物
先に述べると日本語Wikipediaにある「9mmマカロフ弾を使用するワルサーPP」を探した副産物である。
・ワルサーPPスーパー
https://modernfirearms.net/en/handguns/handguns-en/germany-semi-automatic-pistols/walther-pp-super-eng/
(外国語情報サイト)
9mmウルトラ弾(または9mmポリス弾)はNATO表記こそ9x18mmですがマカロフ弾とは互換性が無く、
この銃では使用しないように引用先サイトで明記されてます。(たしかマカロフ弾の方が径が大きい筈)
1972年に西ドイツで開発された物で、当時の西ドイツ警察では軍用拳銃弾(9x19mm)の警察での使用が
問題視されたため開発された物との事。
結局ドイツ警察は9x19mm弾の拳銃を採用し、PPスーパーは一般的な9mmクルツ(9x17mm=.380ACP)に
ボアダウンされたバージョンが市販されたとの事。
スライドストップが独立しグリップ形状がかなり異なるため識別は容易。
海外では変な銃規制が多く、軍用拳銃弾を使用する拳銃はNGだがより強力な9x21mm弾はOKとかわけわかんない規制がある国があったりします。
・ワルサーMP(ワルサーMP-PP)
ワルサーMPが本来の名称らしいがP38のプロトタイプにもMP型が存在するため識別のため「MP-PP」と今は呼ばれているらしい。
第一次世界大戦後のベルサイユ条約で軍用拳銃弾(9x19mm)を使用する拳銃が禁止されたため欺瞞工作として制作された
9x19mm弾仕様のワルサーPPのスケールアップモデル。
ストレートブローバックで9mmパラベラム弾を使用するのは色々と厳しかったようで不採用で少数試作止まりとの事。
90年代に9パラ非力論が巻き起こったため非力な実包かのように誤認した情報も少なからず見かけるが、
活力(ジュール)で見るとストレートブローバックの銃で使う9mmマカロフや.380ACPより強力で、
9mmパラベラム弾でストレートブローバックの拳銃は少数しかないのもなんとなくわかる。
・P1001-0
https://www.deerhollowonline.com/product/scarce-east-german-p1001-0/
個人的に『東ドイツ軍ではマカロフ弾を使うワルサーPPKを使っていた』と何故か理由不明で誤認しており、
未だ「誤認と言うのが誤認」ではないかと思って検索してしまう。
当の東ドイツ製のワルサーPPであるが東独地域に残存していたワルサー社の工場を稼働させ西独のワルサー本社には
無断で製造した物との事である、東ドイツ人民警察などには配備されたとの事。
銃本体の刻印表記から解かる様に.32ACPモデルである、9mmマカロフ弾の情報は未発見。
結局の所東ドイツではマカロフ拳銃のライセンス生産と他の東側諸国からの輸入拳銃が主だったとの事である。
・P64
マカロフ拳銃を『ワルサーPPKのコピー』と言われるとブチ切れる俺でもPP系に似ていると思ってしまうポーランド製ピストル。
ポーランドの人ゴメンナサイ、よく見るとかなり違う、フレーム末端が短くてハンマーバイトしそうな形状。
マガジンキャッチはボトムにあるコンチネンタルスタイル(マカロフやP38を連想して頂きたい)
スライドストップはPPシリーズの様な内蔵式でマカロフやPPスーパーの様に独立操作不能。
・PA63
あ、こっちの方がPP系に似てるわ、ハンガリー製PA-63ピストル。
最初からフレームシルバーなのがちょっと珍しい、アルミ合金とかなんでしょうか?(俺のヒアリング力に期待するのが間違い)
トリガーガードやフレーム後端の形状はこっちの方がPP系に似てるしボタン式のマガジンキャッチもそっくり。
フレーム構造はPPKに似ているポーランドP64よりもPPに近いですね。
なんかフレームエンドがボッテリしてる感じでコク旨濃厚風味(謎)ですね。
動画の物はわかりませんが、9mmマカロフ、.380ACP、.32ACPの三種類のバージョン展開してるようです。
【余談】
結局の所日本語Wikipiedia以外にワルサーPPの9mmマカロフ弾情報はありませんでした。
当のWikipediaでも他言語サイトには9mmウルトラ(PPスーパー)の記述こそあれど9mmマカロフ弾の使用情報は掲載されていません。
数字と短いアルファベットなんで俺の言語力でも判別できます。
結局の所日本語Wikipiedia編集者がNATO表記で9x18mmなのでマカロフ弾と誤認しただけではないかと思われます。
そもそも9mmマカロフ弾仕様のワルサーPPを作るメリットがあるとしたら旧東ドイツだけですが、
東ドイツでは発見できませんでした。
他の用途を想定すると・・・、例えば西側のスパイや工作員が鹵獲弾薬を使うためにマカロフ弾仕様を
作っるとしても銃本体も鹵獲したマカロフを使えば良い話です。
次に無理やり考えた用途としては、ソ連崩壊後にデッドストックとなって安価に民間市場に放出された
マカロフ弾を使用する民間向けだとしましょう、弾代をケチる人が銃本体だけ一流メーカーたる天下の
ワルサー社の新品(高そう)を買うとも思えません、銃本体も旧共産圏の放出品を使うでしょう。
東西ドイツ以外の国がスケールアップコピーとして9mmマカロフ弾を使うモデルを作ったとしたらそれは
別な名前の亜流品でありワルサーPPのバリエーションとは区別した方が良い気がします。
そもそもワルサーPPとPPKとPPK/Sの具体的な違いはナンジャイナ?って事がスタート地点なんですが、
結論から言うとワケワカメ状態。
昔に『実はPPとPPK/Sのグリップは違う』って具体的な図解入りの情報を見た記憶があったんですが、今回発見できませんでした。
また日本語Wikipediaにはなぜか9mmマカロフ弾が使用実包に追加されています(現状)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BCPP
色々と思うところがあるので本日は調査して行こうと思います。
【とりあえず代表モデル覚え書き】
ワルサーPP

・設計1929年、販売1930年~現用
主な口径.32ACPまたは.380ACP(9x17mm)
少し寸法が大きくPPKより一発装弾数が多い
近代的なダブル/シングルアクションで現代的な安全装置を備えた銃で俺が知る限り最も古い。
グリップパネルは左右分割式、俺に分かりやすいように言うとS&Wの三桁オートみたいな構造。
(当然S&Wオートの方が後発、念のため)
マガジンの指掛けが無い物が有名(俺脳内リサーチ社調べ)であったが、PPの特徴では無く、
たまたま指掛け無しマガジンを装着した物の写真が銃器図鑑の写真に使われていたのを覚えていただけであった。
PPはポリッツァイピストル(警察拳銃)の意。
ワルサーPPK

・1931年~現用
主な口径.32ACPまたは.380ACP(9x17mm)
PPの小型化モデル、タテヨコ共に小型化されている、PPKはポリッツァイピストルクリミナールの略らしい。
クリミナールは独語で私服刑事の意味らしい、俺はクルツ(独語で短いの意)だと思っていた。
グリップの構造が異なり、ワンピース型もしくは分割型だがフレーム後端の一部を構成する。
俺に分かりやすく言うとS&Wの4桁オートやワルサーP38みたいな構造。
(当然S&WオートやP38の方が後発、念のため)
日本警察モデル(SPや皇宮警察は写真で実在を確認)はPPやPPK/SではなくPPKとされるため、トイガン購入に際しては要注意。
ワルサーPPK/S

・1969年~現用
米国の小型拳銃規制にPPKが抵触したためPPKにPPのグリップを組み合わせた物とされる、少し違うと言う情報があったが今回確認に至らなかった。
PPシリーズも製造期間が長いため改良や仕様変更が行われたのではないかと思われますが調査不十分。
俺に分かりやすいように言うとグロック17とグロック19を掛け合わせたらグロック19Xが出来たけど4genと5gen
の情報も混じっちゃったよ、と言うような状況かな?かな?
(当然すぎる話だがグロック19Xの方が後発でありワルサーとグロックの因果関係はないし銃の構造も全然違う、念のため)
あの有名な007シリーズで使われたためシリーズ中では最もトイガンとしてのモデルアップが多い。
実際にコンパクト感がありつつも持ちやすく装弾数も(PPKより一発)多いので人気モデルとなったのも解かる。
その他(ライセンス生産品、コピー生産品、亜流品)(画像ピックアップ放棄)
1930年発売=設計は1920年代後半と言う古い銃だとは思えない近代的なデザインで現代の目で見ても
それほど古いとは思えない中型拳銃の世界的傑作と言っても過言では無かろう。
.25口径のもっと小さい銃があるからこのクラスは中型な、コレ重要(

完成品輸入やライセンス生産の他、コピー品や亜流品も多々生み出しており、腕に自信のあるモデラーの方は
モデルガンの外装改造などで作って見たら良いと思います。(効能としては主に俺が喜びます)
バリエーションモデルの中で特にピックアップしたい物
先に述べると日本語Wikipediaにある「9mmマカロフ弾を使用するワルサーPP」を探した副産物である。
・ワルサーPPスーパー
https://modernfirearms.net/en/handguns/handguns-en/germany-semi-automatic-pistols/walther-pp-super-eng/
(外国語情報サイト)
9mmウルトラ弾(または9mmポリス弾)はNATO表記こそ9x18mmですがマカロフ弾とは互換性が無く、
この銃では使用しないように引用先サイトで明記されてます。(たしかマカロフ弾の方が径が大きい筈)
1972年に西ドイツで開発された物で、当時の西ドイツ警察では軍用拳銃弾(9x19mm)の警察での使用が
問題視されたため開発された物との事。
結局ドイツ警察は9x19mm弾の拳銃を採用し、PPスーパーは一般的な9mmクルツ(9x17mm=.380ACP)に
ボアダウンされたバージョンが市販されたとの事。
スライドストップが独立しグリップ形状がかなり異なるため識別は容易。
海外では変な銃規制が多く、軍用拳銃弾を使用する拳銃はNGだがより強力な9x21mm弾はOKとかわけわかんない規制がある国があったりします。
・ワルサーMP(ワルサーMP-PP)
ワルサーMPが本来の名称らしいがP38のプロトタイプにもMP型が存在するため識別のため「MP-PP」と今は呼ばれているらしい。
第一次世界大戦後のベルサイユ条約で軍用拳銃弾(9x19mm)を使用する拳銃が禁止されたため欺瞞工作として制作された
9x19mm弾仕様のワルサーPPのスケールアップモデル。
ストレートブローバックで9mmパラベラム弾を使用するのは色々と厳しかったようで不採用で少数試作止まりとの事。
90年代に9パラ非力論が巻き起こったため非力な実包かのように誤認した情報も少なからず見かけるが、
活力(ジュール)で見るとストレートブローバックの銃で使う9mmマカロフや.380ACPより強力で、
9mmパラベラム弾でストレートブローバックの拳銃は少数しかないのもなんとなくわかる。
・P1001-0
https://www.deerhollowonline.com/product/scarce-east-german-p1001-0/
個人的に『東ドイツ軍ではマカロフ弾を使うワルサーPPKを使っていた』と何故か理由不明で誤認しており、
未だ「誤認と言うのが誤認」ではないかと思って検索してしまう。
当の東ドイツ製のワルサーPPであるが東独地域に残存していたワルサー社の工場を稼働させ西独のワルサー本社には
無断で製造した物との事である、東ドイツ人民警察などには配備されたとの事。
銃本体の刻印表記から解かる様に.32ACPモデルである、9mmマカロフ弾の情報は未発見。
結局の所東ドイツではマカロフ拳銃のライセンス生産と他の東側諸国からの輸入拳銃が主だったとの事である。
・P64
マカロフ拳銃を『ワルサーPPKのコピー』と言われるとブチ切れる俺でもPP系に似ていると思ってしまうポーランド製ピストル。
ポーランドの人ゴメンナサイ、よく見るとかなり違う、フレーム末端が短くてハンマーバイトしそうな形状。
マガジンキャッチはボトムにあるコンチネンタルスタイル(マカロフやP38を連想して頂きたい)
スライドストップはPPシリーズの様な内蔵式でマカロフやPPスーパーの様に独立操作不能。
・PA63
あ、こっちの方がPP系に似てるわ、ハンガリー製PA-63ピストル。
最初からフレームシルバーなのがちょっと珍しい、アルミ合金とかなんでしょうか?(俺のヒアリング力に期待するのが間違い)
トリガーガードやフレーム後端の形状はこっちの方がPP系に似てるしボタン式のマガジンキャッチもそっくり。
フレーム構造はPPKに似ているポーランドP64よりもPPに近いですね。
なんかフレームエンドがボッテリしてる感じでコク旨濃厚風味(謎)ですね。
動画の物はわかりませんが、9mmマカロフ、.380ACP、.32ACPの三種類のバージョン展開してるようです。
【余談】
結局の所日本語Wikipiedia以外にワルサーPPの9mmマカロフ弾情報はありませんでした。
当のWikipediaでも他言語サイトには9mmウルトラ(PPスーパー)の記述こそあれど9mmマカロフ弾の使用情報は掲載されていません。
数字と短いアルファベットなんで俺の言語力でも判別できます。
結局の所日本語Wikipiedia編集者がNATO表記で9x18mmなのでマカロフ弾と誤認しただけではないかと思われます。
そもそも9mmマカロフ弾仕様のワルサーPPを作るメリットがあるとしたら旧東ドイツだけですが、
東ドイツでは発見できませんでした。
他の用途を想定すると・・・、例えば西側のスパイや工作員が鹵獲弾薬を使うためにマカロフ弾仕様を
作っるとしても銃本体も鹵獲したマカロフを使えば良い話です。
次に無理やり考えた用途としては、ソ連崩壊後にデッドストックとなって安価に民間市場に放出された
マカロフ弾を使用する民間向けだとしましょう、弾代をケチる人が銃本体だけ一流メーカーたる天下の
ワルサー社の新品(高そう)を買うとも思えません、銃本体も旧共産圏の放出品を使うでしょう。
東西ドイツ以外の国がスケールアップコピーとして9mmマカロフ弾を使うモデルを作ったとしたらそれは
別な名前の亜流品でありワルサーPPのバリエーションとは区別した方が良い気がします。