2020年07月09日

原点(?)を振り返ってDAD9特集

 大体80年代に「DAD9」(ダブル・アクション、ダブルカラムマガジン、9x19mm口径)が急速に普及して
西側の軍用拳銃が世代交代して現代に至っている訳ですが、それもまた米軍のM17(M18)の様に
また次世代への転換期を迎えつつあります。
 おぢさんの年齢的にこの世代の拳銃が「現用タイプ」だったんですが、自衛隊もSFP9で世代交代を
迎えつつあるので原点を振り返ってみようかと思います。




ベレッタM9(92FS)

 この銃の話題出すたびに言ってますが90年代の人気は相当な物で「ベレッタに非ずば拳銃に非ず」
と言った雰囲気でベレッタベレッタと草木も靡いていた時代でしたが、M9A3があっさりハネられたあたり
時代が変わったと言わざるをえません。
 そうなってくると逆に興味が沸いてくるんですがね!(笑)
 まーなんだかんだ言っても天下のメリケン軍採用品で数次にわたるトライアルを乗り越えてきた銃なので
一時代の代表選手と見て良いんじゃないでしょうか。
 過日の日記で上げた借り物のマルシン製モデルガンを手にするまで気が付かなかったのですが、
マニュアルセイフティを掛けた状態ではディスコネクトだけでトリガー自体はフリーで引けるのは実銃も同じようです。



SIG/SAUER P226Navy

 当のベレッタM9と最後まで争い、高性能拳銃として常に名前が挙がるのがP226です。
 結局米海軍ではベレッタのスライド破断事故を理由にMk-24として採用しています。
 多分海軍仕様と同等の市販品、個人的にはチェッカリンググリップの方が好みです(少し古い)
 マニュアルセイフティを廃しデコッキングのみとしたファーストアクションが特徴ですが、結局の所今でも賛否あるようです。
 自衛隊が同銃ではなくP220を採用した事で未だに言われてますが、自衛隊が1979年にトライアルしてたのに対し
1981年の米軍XM9トライアルに間に合わなかったと書いてあるので単純に間に合って無かっただけですね。



ColtSSP(M1971)
 XM9トライアルには自主撤退して以後販売中止となったマイナー銃ですが、見た感じベレッタ92シリーズに
引けを取らない出来映えに見えます、後のダブルイーグルよりよっぽど洗練されて見えるんですが。
 民間市販もしなかったようで、映画などへの出演も無く当然トイガン化されないので有名メーカーの意欲作
なのに日本ではマイナーな存在になっています。



S&W M459

 前々から書いてますが初めて読んだ月刊GunがM745vsコルトゴールドカップナショナルマッチだった
影響でS&WのDAオートにはそれなりに思い入れがありますが、米軍のXM9トライアルにも落選しており
イマイチ影の薄い拳銃です。
 2ndジェネレーションでM39よりも安全装置が進化しており、9mmの多弾数弾倉を装備して進化しています。
 昔MGCがモデルアップしていたのでガスガンやモデルガンが今でも中古流通していますが、軍用で無いと
言うのはやっぱりアピールに欠ける感を受けますね。



ルガーP85

 何かジャングリッシュ(日本訛りの英語)を表現するのにLとRを全部入れ替えるらしいですが、
ドイツルガー(L)とスタームルガー(R)でガキの頃は割と混乱させられました。
よく「ルガーP-08の後継がルガーP85なのか!」と発言して「アールトエルノ区別モ出来ナイ癖ニー」とペリー提督に怒られた物です(捏造)
 肝心の銃の方ですがロストワックス鋳造を多用した製法で安いとの事で、なんかシルエットも丸っこいです、
M4シャーマンみたいな感じでアメリカンなのかもしれません。
 銃としてはデコッキングレバー兼用のマニュアルセイフティがスライドに付いており、
「DAD9」世代としては標準的な操作形態になっています。
 これは1984年の追加トライアルにやっとサンプル提出が間に合ったとの事で、もう少し登場が早ければ
採用の目があったとか言われてますね。
 後継のP95は少数が米陸軍機甲師団向けに採用されたとの事です。
 トイガンとしてはマルイのエアコキがモデルアップされてますが、知人にあげてしまったので今手元には残っていません。

原点(?)を振り返ってDAD9特集
Browning Hi-Power BDA

 なんかようつべでは動画が見つかりませんでした、ハイキャパシティオートの第一世代となった
”ブローニング13連発”の後継モデルですが、イマイチセールスでは振るわない感じのマイナーモデルです。
トイガンとしてもモデルアップされず、セガサターンの社外品光線銃で似た形状の物があった程度です。
 ブローニング社は他社OEM製品にも「BDA(ブローニングダブルアクション)」の商品名を付けて
販売してたので、P220の米国市販バージョンなんかがたまに混同されてて検索が少し面倒です。


StarM28

 日本ではマイナー極まりないスペインのスター社の拳銃で妙にCz75っぽいスタイルをした銃です。
 なんかメタルギアソリッドに出てくる架空銃っぽい。
 9mmの多弾弾倉になっている他、Cz75と異なりスライド側のデコッキング兼用マニュアルセイフティに
なっているのが特徴です。
 ノリンコNz75やIMIジェリコみたいにCz75クローンでもデコッキング兼用のマニュアルセイフティに
なっている例が凄く多いですね。


Cz75B

 有名野球選手と同じ名前のライターや飴屋さんの漫画の影響で熱烈的なファンが多い銃ですねそうですね。
 まー軍用としての採用例は半島の北の方でしか知りませぬ。
 とは言えクローンモデルも多く一時代を築いた銃なのは確かなので紹介しない訳にも行かないでしょう。
 マニュアルセイフティはコック&ロックのみでデコッキング機構はありません(バリエーションが多いので他は知らん)
 リボルバーはともかくオートでDAプルが良いと評価されてる拳銃ってCz75くらいしか知りません、
とは言えデコッキング機構が無いので活用機会がそうそう無いもどかしさ。
 



ワルサーP88

これも初めて買った月刊Gunで特集されてて穴があくまで読み返した記憶がある。
あの有名なP-38の後継機種と思っていたが、特にどこかの軍隊が採用すると言う事もなく、
読者投稿イラストで某ヴァンゲリオンのアスカが持ってたのが最大の活躍であった。
 ワルサー社のP88やP5もSIG系の様なマニュアルセイフティを有さないデコッキングオンリーの
ファーストアクションになっている。
 結構スタイルは良い銃でカコイイとは思うのだが、過去にレプリカブランド(マルシン)から出ていた
固定スライドガスガンをわざわざ探して買おうと思うほどの情熱は沸かないのであった。
 ワリバシマガジンだし。


H&K P8(USP)

P7やP9は正直西ドイツの色物拳銃と思っていたが(ファンの人ゴメソw)普通のデザインに振り切った
H&Kはガチであった、戦前からのP1(P38)の座を奪った。
 1993年と今回の日記の銃(大体70~80年代)では新しい銃でデザインも洗練されているのであんまし
古い気はしないが、レイルが独自規格で今の20mmレイルではない点がやはり少し時代を感じさせる。
 コンベンショナルなダブル/シングルアクショントリガーでコック&ロックもデコッキングもできるセイフティが
フレームに付いていると言うあたりで割と俺個人の思う「ぼくのかんがえたさいきょうのぴすとる」である。
 この銃の更新情報が入るかどうか注目しているが、現用ドイツ軍どうなってんの?






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Posted by 猿野半長(転職したい) at 05:53│Comments(0)外国軍海外情報(軍以外)
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